2013年08月16日

斬り上げは両腕を意識する

合気道で、斬り上げ動作を行う技は多いです。
例えば、立ち技呼吸法。
腕の取り方も、片手取り、両手取り、諸手取り、後ろ両手首取りが
あります。

その中でも、諸手取りとなると、ガッチリ掴まれた状態からでは、
容易には上がりません。掴まれた腕に意識が集中しやすい為、
腕力だけで上げようとしがちです。

諸手取りの場合、1対2で受けの方が、断然有利な状態です。
※1(取りの片手) 対 2(受けの両手)
  取りの片手を受けの両手で掴む取り方を諸手取りと呼びます。
  訪問読者の方で合気道をされたことの無い方が、いらっしゃるかも
  知れませんので念の為、説明させていただきました。


どうすれば、上がるか?稽古の中で色々考えました。
先ず、基本的な前提条件として、身体の真ん前(お腹の前)
つまり、正中線前で斬り上げること。
ただし、片腕に意識が集中している場合、これだけでは、上がりません。

沈んでから上げる(溜め)とか、円月殺法は今回対象外とします。
これらは、基本的な技法に変化を加えたプラスアルファーの技法
なので、今回は除外します。

関連ブログ記事:
円月殺法
反作用を利用する

片腕を掴まれていることは、極力意識せず、両手で斬り上げる
かなりの腕力で押えつけられても、上げる事ができました。わーい(嬉しい顔)
つまり、万歳三唱です。万歳のように、両手を斬り上げると
上手くいくようです。掴まれていない側の腕も同時に斬り上げます。

これは以下のようなSTEP(段階)に分けられるかと思います。
STEP1:片腕だけで上げる。
STEP2:両腕で上げる。
STEP3:身体全体で上げる(含む:腰を使って上げる)。

両腕で上げることは、身体全体で上げることへ繋がっていく
のではないでしょうか?
このことは、合気道技全てに共通する基本かと思います。

他の技、例えば、逆半身片手取り呼吸投げ。
転換後、斬り上げ・斬り下げを行い投げる技ですが、
この技は見た目では、片手のみを斬り上げています。

しかし、掴まれていない側の腕も斬り上げる意識を持てば(実際には
斬り上げていなくとも)、全身を有効に使うような要領で、技を繰り出す
ことができるのかも知れません。


読んでいただき、ありがとうございます。

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2013年08月07日

合気道は合わせ(カウンター)技

暑い日が続いていますね。夏真っ盛りです。
といっても、北海道の夏なんて、本州以南の夏に比べれば、
涼しいです。

とうとう、7月は全くブログ記事を書かずに過ぎてしまいました。
ブログのカレンダーが6月でストップしていました。
合気道ネタはあるんですが、仕事に追われる日々で、休みの日
も、ブログを書くエネルギーが残っていませんでした。ただし
久々にブログ記事を書こうと重い腰を上げました。(^_^;

ボクシングでは、相手のパンチの勢いに対して迎え打つように
放つパンチを、カウンターパンチと言います。特に、相手の腕に
交差させるように打つ場合、クロスカウンターと言います。

相手の勢いに自分の勢いが加算され、倍のダメージを相手に与える
ことができます。相手の力(勢い)を利用します。合気道も同じです。
ただし、合気道の場合は、相手にダメージを与えることが目的ではなく
崩すことにより、制することが目的です。相手の勢いをそのまま崩しに
活かします。

合気道が合わせ(カウンター)技であることを、よく表わしている例
として、以下があります。

・横面打ちで、受けが打ってきた側と反対側の手刀を入り身しながら
 受けに打つ。内転換で、(保守的に)後退するのではなく、
 打ってきた側と反対側で(攻撃的に)打ち込む(迎え撃つ)。
横面打ちのカウンター
▲横面打ちのカウンター
☆『攻撃的』と言う表現は、合気道的に適切ではないかも知れませんが
 『保守的』という表現と対照的に使いました。

・突きの入り身投げで、直線的に入り身を行い、相手の顎または顔を
 擦り上げるようにして崩す。相手の突きの勢いを利用して迎え撃つ。
突きの入り身
▲突きの入り身

相手の力を受け流すのとは少し様子が違いますが、相手の勢いを
利用しながらも迎え撃つような状況になります。


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