例えば、立ち技呼吸法。
腕の取り方も、片手取り、両手取り、諸手取り、後ろ両手首取りが
あります。
その中でも、諸手取りとなると、ガッチリ掴まれた状態からでは、
容易には上がりません。掴まれた腕に意識が集中しやすい為、
腕力だけで上げようとしがちです。
諸手取りの場合、1対2で受けの方が、断然有利な状態です。
※1(取りの片手) 対 2(受けの両手)
取りの片手を受けの両手で掴む取り方を諸手取りと呼びます。
訪問読者の方で合気道をされたことの無い方が、いらっしゃるかも
知れませんので念の為、説明させていただきました。
どうすれば、上がるか?稽古の中で色々考えました。
先ず、基本的な前提条件として、身体の真ん前(お腹の前)
つまり、正中線前で斬り上げること。
ただし、片腕に意識が集中している場合、これだけでは、上がりません。
沈んでから上げる(溜め)とか、円月殺法は今回対象外とします。
これらは、基本的な技法に変化を加えたプラスアルファーの技法
なので、今回は除外します。
関連ブログ記事:
・円月殺法
・反作用を利用する
片腕を掴まれていることは、極力意識せず、両手で斬り上げると
かなりの腕力で押えつけられても、上げる事ができました。
つまり、万歳三唱です。万歳のように、両手を斬り上げると
上手くいくようです。掴まれていない側の腕も同時に斬り上げます。
これは以下のようなSTEP(段階)に分けられるかと思います。
STEP1:片腕だけで上げる。
STEP2:両腕で上げる。
STEP3:身体全体で上げる(含む:腰を使って上げる)。
両腕で上げることは、身体全体で上げることへ繋がっていく
のではないでしょうか?
このことは、合気道技全てに共通する基本かと思います。
他の技、例えば、逆半身片手取り呼吸投げ。
転換後、斬り上げ・斬り下げを行い投げる技ですが、
この技は見た目では、片手のみを斬り上げています。
しかし、掴まれていない側の腕も斬り上げる意識を持てば(実際には
斬り上げていなくとも)、全身を有効に使うような要領で、技を繰り出す
ことができるのかも知れません。
読んでいただき、ありがとうございます。
合気道ブログで日々の稽古を考える。
紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について