ということを学びました。受けが力を出し切ったところ、いわゆる力が
ゼロになる地点で、技を繰り出すのが良いということです。
これは、受けが動き切っていないうちに、技をかけると崩しが不足して
いて、崩しが完了しない内に技をかけているということなのです。
「投げよう」という意識が強く、タイミングが早過ぎるというわけです。
関連ブログ記事:
技のタイミングと点火タイミング / 合気道と自動車工学
当日の稽古は、横面打ち四方投げでのワンポイントアドバイスでした。
受けが横面打ちを打ち込んで来ている最中に、技をかけてはダメです。
受けが打ち込みの勢いによって、前方隅への崩れが最大になる地点で
技をかけ始めるということです(下図参照)。
▲横面打ち四方投げ・悪い例 : 横面打ちが終わらない内に技を行う
▲横面打ち四方投げ・良い例 : 横面打ちを完了した時点で技を行う
▲引っ張っている四方投げ:
上記『横面打ち四方投げ・悪い例』を行うとこのように成り易い。
横面打ち四方投げは、合気会の合気道では、四級審査で行う技です。
教える先生によって多少考え方が異なるとは思いますが、打ち込み
の仕方には、大きく分けて次の2パターンがあるでしょう。
@受けは片手で横面打ちする。取りは両手で一教運動の如く正面打ち
を行い、受けの腕を掻き落とす。
A受けは両手を使う。片手で横面打ち、他方で、取りの打ち込みを防御
する。取りは受けの横面打ちとは反対側に打ち込む(一教運動で)。
※ありがちな勘違い:@・Aの両方で、取りの(受けの腕を掻き落とす)
手の動きも、横面打ちになってしまう人が多いようです。
正しくは、一教運動による正面打ちです。
関連ブログ記事:基本は、やっぱり一教運動
関連ブログ記事:一教運動その2
『力を出し切ったところで技を行う(力のゼロ地点その1)』は、
横面打ちに限った話ではありません。
突きの動作に対しても言えます。合気道技で例を挙げると、
突きの入り身投げ(斬り上げタイプ)などがあります。
腕を出し切っていれば、自由に斬り上げしやすい。
▲突きの出切ったところが力のゼロ地点となる。
力のゼロ地点については、他の場面もあるので、次回記事で
記します。
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紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について