2015年04月29日

出稽古・省エネ技は難易度が高い

本日はゴールデンウィーク初めの祝日(昭和の日)です。
合気道の話題ですが、日記的なことを記します。
所属道場は、木曜日と土曜日以外は、祝日の稽古がお休みです。

ゴールデンウィークは5月から予定が入っており、合気道の稽古が
できません。稽古不足が懸念されるので、本日、意を決して、他の
合気道会へお邪魔させていただきました。その会で稽古が実施される
という情報を得て、早速、出稽古に行きました。

数年前にも、数回お邪魔したことがある合気道会ですが、
本日の稽古場所(体育館)は初めて訪れた道場です。

その会の先生は、姿勢良く背筋が真っ直ぐで、中心軸にブレが無い
のは勿論のこと、合気道技も非常に柔らかい動きをされる方です。
基本的に痛みを与えず、動きは省エネ派、少ない入り身で効率良く
技を行う先生です。残心のときも、どちらかというと棒立ちの感じです。

私の所属している合気道会の先生とは、タイプが全く異なります。

私の所属している合気道会の先生は、残心のとき膝を入れ、
相手(受け)の方を見据え、半身の姿勢を重要視します。
入り身をしっかり行うタイプの先生です。
残心のときは、やや前傾姿勢をとります。

私は、しっかり、入り身しないと崩せない派です。
初級者のときは、入り身が中途半端なために、相手(受け)を
崩せないで苦労していました。

入り身が少ないと、得てして腕力だけで投げてしまう恐れがあります。
入り身をすることで、全身の力を効率よく使える感覚でいつも稽古して
きました。

う〜ん、どうやらそろそろ、次のステップなのかな・・・

立技呼吸法も、最後は腰を回転させて、しっかり相手(受け)の
ほうを見る癖がついています。

本日の稽古では、残心の時は、相手の方を見ず、腰は殆ど
回転させない状態のままでした(下図参照)。
立技呼吸法の残心
※普段の残心が若干前傾といっても、背筋を伸ばし上体は起こしています。

相手の方を見ないと、半身の状態に成らないこともあり、かなり
違和感を感じました。普段のやり方と大幅に違いましたので。

少ない入り身で、効率よく投げるのは、正面打ち一教(表)でもあります。
少しだけ入り身した状態から、一気に斬り下げる技法です。

※正面打ちに対して入り身が遅れた場合の、腰を回転させる技法とはまた別です。
  正面打ちに遅れないで送り足で入り身後、相手の中心軸に向かって行く次の
  歩み足の歩幅を小さくして少しだけ入り身して、一気に斬り下げる技法です。


入り身が小さいと、相手が足元に落ちるメリットがあります。
入り身が大きいと、その分、相手が遠くに投げ出される傾向にあります。

※入り身が大きい場合、必ずしも、相手が遠くに投げ出されるとは限らないようです。
  藤田師範の動画を拝見すると、しっかり深く入り身を行っているにも関わらず、
  下方へ叩きつけるように投げているため、相手(受け)は、足元に落ちています。

 
※養神館合気道の 側面入り身投げ は、合気会の立ち技呼吸法よりも入り身の
  大きさや、動作そのものが大きい為、受けが遠くへ投げ出されています。


どんどん入り身を小さくしていき、半身から自然体(素立ち)に変え、
究極の状態が、大東流の合気を使った技に発展していく様な・・・

でも、今の私にはそこまでは出来ません。真似しようとすると、
腕の力だけに頼ってしまいます。たぶん。ふらふら

他に諸手取りの巻き込みタイプの入り身投げ二種類を稽古しました。
一方は普段の通り、臍下から相手の腕を襟巻の如く上方(顔の横)へ
捌き、内転換から入り身の体捌きで投げるいつもの技法。もう一方は、
呼吸法の手の状態をそのままの高さを保ったまま外転換で相手(受け)
を誘い、相手が正面に来るタイミングで、内転換から入り身で捌き(腕は
襟巻にして)投げる技法。

受けに取られた手を呼吸法で自分の正中線上に上げて、その高さを
維持したまま、外転換する感覚が、今日は何となく掴めたような気が
します。この技法を行おうとすると、今までは、腕で相手を引っ張って
しまっていました。今日は、受けの人が良過ぎたから? ^^;)
この技法の感覚が何となくですが、掴めてきたのが今日の収穫です。わーい(嬉しい顔)

同じ合気会系でも、会が変われば、合気道技も変化するものですね。

本日は、普段の稽古とは違い、かなり変わった感覚? でしたが
いい汗をかかせていただきました。お相手していただいた皆様、
ありがとうございました。


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月28日

正面打ちについての考察

再び、合気道の話題に戻ります。

前回の『足捌き』シリーズである『精度の高い体捌きを目指す1
の続編『精度の高い体捌きを目指す2』は、もう少しお待ちください。
準備はしているのですが、画像を作成中でございまして、もう少し
時間を要します。

『足捌き』は合気道にとって物凄く重要」と最近特に強く思っている
ところであります。

今回は、合気道での当身のひとつ『正面打ち』についてです。
剣術での正眼の構えから真っ直ぐに振り下ろす姿と同じ。
合気道は剣を持たない素手の剣術と考えても良いでしょう。

正面打ちは、お腹の真ん前から(正中線上で)振り上げ振り下ろします。
半身の姿勢から、相手に正対して打ち込みます。

ありがちなのが、身体を相手に対して斜めに向けて打ち込む状況が
たびたび見受けられます。『どうぞ投げてください』と言わんばかり
です(笑)。赤ちゃん打ちな正面打ちも同様です。

下は斜めに体を向けて打っている図
正面打ち(悪い例:相手に対して斜め)


下は正対して打っている正しい姿の図
正面打ち(良い例:相手に対して正対)


下は赤ちゃん打ちな正面打ち
赤ちゃん打ちな正面打ち


関連ブログ記事:合気道での有りがちな失敗

先日、私の正面打ちの打ち込みがいい加減であることが判明しました。
まぁ、今に始まったことではないのでしょうけど。ふらふら

無意識に遠慮しちゃっているんですよね。
格闘技じゃないのだから思いっきり打つべきではない』という考え方が
無意識の内に働き、邪魔しているのでしょうか。
当然、女性に対しては気をつけねばなりませんが、
男性相手でも、誰に対しても、遠慮していることが判りました。

私が正面打ちを打ったとき、その方がわざと横へ避けて、どこまで
振り下ろしているか、チェックされたのです。

案の定、私の正面打ちは、オデコ付近で止まっており、打つべき高さ
まで振り下ろしきっていませんでした(恥ずかしい・・・ふらふら

相手を自分のお腹の高さまで、真っ直ぐにスパッと、真っ二つに
斬り込むつもりで打たなくてはいけない
(下図参照)。

正面打ちの打ち下ろし高さ


相手が正面打ちに対して『打ち込みが甘い、思いっきり打って来て良し
と言えば、躊躇せず打つほうが失礼に当たらないのです。逆に遠慮する
ほうが、『真剣さが足りない』と捉えられ、失礼に値します。

そう言われるということは、こちらに対しても、相手はガッツリ遠慮せずに
重たい正面打ちを打ってくれるわけで、『ひぇ〜』などと恐れ慄い
(おののい)ている場合ではない(苦笑)。むしろ感謝すべきである。がく〜(落胆した顔)

正面打ち一教のときよりも、正面打ち入り身投げで痛い思いをして
しまう。以前よりは、真っ直ぐに入り身が出来るようになり、オデコ
に直撃を受けたのは、油断していた最初の1回のみ。腕の振り上げ
方式で、ガードも出来るようになってきた。

※正面打ち入り身投げで、道主が行っている手刀によるガードは、強い
  打ち込みに対しては、弱過ぎて負けてしまいます(自分の場合)。
  これはあくまでも自分の場合ですが、手刀よりも腕の振り上げ式の
  ガードのほうが、防御できています。しかし指導員の一人は、盛んに
  振り上げ式は初心者のやり方だからと、手刀式を奨めています。
  技術があれば、手刀式でも防御ができるのかも知れませんが。

※手刀によるガード:正面打ちで真っ直ぐ入り身するとき、相手の肘を
  手の甲で受けて体の転回と共に手首を反転させて、今度は手の平側
  で引き続き肘を制していくやり方。

打ち込みに対するガードや入り身が真っ直ぐできるようになったことは、
有段者たる者、当たり前。出来ていて当然のことです。

お蔭様で、緊張感ある真剣な稽古が出来たと思います。
普段、如何に気の緩んだ稽古をしてきたか、痛感させられた次第です。

その方によって、普段の稽古で正面打ちが、如何にいい加減な
甘っちょろい打ち方をしてきたか、身を持って教えて頂きました。

但し、女性に対しても同じ感覚で打ち込みを行うと、重く強い打ち込み
になることが予想されます。

女性に対しては、強くないけれど、正確にお腹の高さまで斬り込む
つもりの感覚で打つように心掛けなければならない。

同じ男性でも、バトルのような打ち合いを嫌う人もいるはず。
合気道はバトル(戦い)ではないのは分かっているけど。

男性でも特に年配者は、ゆっくりと稽古をしたい人も多いはずです。
そういう人にも激しい稽古を求めるのは良くないと思うところ。

※自分に関しては、相手の望む稽古に合せるように意識改革して
  います。激しく・厳しく・ガッツリと稽古したい人にも、反対に
  ゆっくり緩やかに稽古したい人にも、臨機応変に合せられるよう
  にすること、できるようにしていくこと自体がまた稽古かな と。
  それぞれの合気道、それぞれの稽古、人によって違ってくるか?

※逆に、相手のペースに巻き込まれないようにすることも、また稽古?
  自分を見失い、制御できなくなることは、避けたいところ。

お腹の高さまで斬り込むように、ゆっくり打つって、どんな感覚だ?
(笑)。強く打つだけが、技術ではない。繊細に制御することも技術。
合気道だけではなく、他の様々な技術でも同じ。

緩く打とうとすると、遠慮がちに、振り下ろしが足りなくなる・・・
かといって、しっかり打とうとすると、強く打ってしまう。
こちらを立てれば、あちらが立たなくなる』というジレンマに陥る。

これは今後の課題でもあります。

関連ブログ記事:合気道の稽古で、手加減することは失礼なことか?


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 23:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月27日

桜咲く例年より早い開花

本日は一旦、合気道の話題から外れ、日記的なことを記します。

今季は、全国的に例年より桜の開花が早いです。
北海道でも、雪解けが早く気温が高めの日が続き、春が早く
到来しました。

例年、北海道神宮に隣接する円山公園では、お花見の時期に合せて
ゴールデンウィーク期間中に、焼肉の宴会を許可しています。

ところが、今年は見事に桜の開花時期とズレてしまいました。
先日22日に開花宣言が出され、本日27日には満開になっています。

下の写真は昨日26日に撮影した円山公園の桜です。
ほぼ満開?でしょうか。
観桜を楽しむ人の姿は見受けられますが、未だ宴会は、していません。
ただ座って歓談しているだけです。

円山公園の桜(2015年)

29日(水曜日)から、焼肉パーティ許可です。

花見お知らせ

北海道神宮では下の写真のように、例年よりも早く露店を出店して
いました。こちらは、桜の開花に合せているようです。

※ただし、下の写真は今年の写真ではありません。前回ブログ記事
  のものを流用しました(笑)。今年の分を新規に撮ることも無い
  だろうという判断の下、流用しました。ほぼ同じですからね。
  2013年5月18日撮影、同年5月20日にブログへアップしました。
  前回ブログ記事 : 北海道にも桜が咲いた。

☆2013年は、今年とは逆に寒くて、開花が遅かった年です。

北海道神宮東門

美しい花は人々の心を癒します。


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
トップページはこちら : 合気道ブログ|稽古日記