2015年04月14日

精度の高い体捌きを目指す1(足捌き基本要素・四種類)

前々回のブログ記事でも記した通り、合気道の基本は、体捌きに
あります。

精度の高い体捌きとは・・・どんな人(受け)にも通用する体捌き
だと思います。どんな人に対しても同じ体捌きでは、体格の違い・
身体の柔軟性、受けに関する柔軟性、合気道の経験年数等の
条件により、通用しなくなる可能性があります。

どんな条件に対しても、柔軟に調整が出来ている体捌きこそ、理想
とする合気道
だと考えます。
※調整項目・・・間合い・立ち位置、受けとの角度、入り身の距離・進行方向、
  転換や転身の角度、腰の回転角度、転回する位置、歩幅、一足or二足、接点の圧、
  斬り上げや斬り下げの高さ、円弧(円相)の大きさ、スピード、タイミング、
  自身の重心の高さ、上下動の大きさ 他


理屈で分かっても、未だ未だ体得できていないので・・・ムズカシイふらふら
完璧に出来るならば、合気道の達人ですよ!もうやだ〜(悲しい顔)

前々回ブログ記事 : 基本は体捌き(足捌きは重要)

合気道における足捌きの基本要素は4種類あります。
入り身転換転回転身です(下図参照)。

足捌きの基本要素

入り身や転身は単独で行われることはありますが、転換や転回は、
入り身と組み合わせて行われる場合が多いです。

転換』は、『体の転換』とも呼称されています。
転回』は『転回足』とか『体の変更』とも呼称されています。

【転換】
転換は、軸足を中心に回転する捌き方です。
転換は所謂、コンパスで円を描くように動作する捌き方です。
転換の角度は180°が多いですが、90°だけ転換する事もあります。
180°向きが変わる場合でも、半身の左右が入れ替わりません。

関連ブログ記事:半身について

【転回】
転回は体軸を中心に回転する捌き方です。
180°向きが変わるため、半身の左右が入れ替わります。

関連ブログ記事:「転回足を練る」図解追補転回足を練る

【転身】
転身は前足と後ろ足の前後関係を入れ替え、かつ半身の左右も入れ
替わる体捌きです。受けの攻撃線に対して内側に捌く方法です。

合気道の稽古では、技の開始、技の途中の節目、技の完了(残身)
時は、半身の姿勢に成っていることを、確認しながら稽古すること
が重要です。

技の節目の例:三教の極め・・・足位置は半身に成っていること。
三教の極め
上の挿絵の足元は、半身には見えませんが、大目に見てください(笑)。

☆他には、肩取り二教の裏の半身の入れ替え時や片手取り四方投げ
  (表)の半身の入れ替え時が、技の節目の事例です。

技の完了時は残身▼ ・・・足位置は半身に成っていること。
残身

半身の姿勢を確認するからと、足元ばかり見ていてはダメです。
下を見ると頭が下がり、体軸のブレや腰の引け、前ノメリといった
弊害が出やすくなるので注意が必要です。

一重(ひとえ)の半身になっていること。二重(ふたえ)の半身は
バランス的に安定してはいますが、入り身で受けとすれ違う(攻撃を
かわす)ときに、大きく膨らんでしまいます。

関連ブログ記事:入り身の目的


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2015年04月12日

北海道地方選挙

合気道とは関係ない話ですが、日記的なことを。

4月12日(日)は、全国統一地方選挙です。北海道でも、知事選挙、
道議会議員選挙、市長選挙、市議会議員選挙が行われます。

※札幌など政令指定都市は、4つの選挙を一辺に行いますが、それ以外の市町村は
  4月12日に知事選挙、都道府県議会議員選挙を行い、26日に、市町村長選挙、
  市町村議会議員選挙を行います。


よって、市の各体育館は全て、投票所として使用される為、全ての稽古
は、お休みになります。

私共の会のみではなく、札幌市内の体育館を使っている何処の会・道場
でも、自動的に合気道の稽古は、全てお休みとなります。
全国の市の体育館でも、同様ではないでしょうか。

※体育館以外にも公立の小・中学校が投票所として使用されますね。

会場として使われるのは致し方の無いことですが、
スポーツや合気道等やっている暇があるなら、投票しなさい
という意味が含まれているようにも感じられます。

皆さん、投票へ行きましょう。

誰に投票するか、決まりましたか?
札幌市長選挙では、札幌市営地下鉄・東豊線の福住以南の延線問題
等、お金(税金)のかかる話も浮上しており(沿線住民からの希望)、
これを『実現させる』と公約する立候補者もいるようです。

ただ、実現させる場合、35年間は赤字という、多大なリスクも
懸念されているため、実現できるか否かは不透明です。

個人的には、『赤字が出てまで、利便性を追求するのはどうか』と
思うところであります。

他に福祉や、雇用促進、経済問題等もっと優先すべき課題に対して
税金を投入してほしいです。


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2015年04月09日

基本は体捌き(足捌きは重要)

合気道の稽古で、技の手順を覚えることはある程度必要かも
知れませんが、それ以上に必要なことが、基本である体捌きを
体得することではないでしょうか。

斬り上げて、抜き手して、入り身して・・・と一つ一つの動作順序を
分解して、それを技ごとに覚えようとする稽古では、技一つ一つが
全く別のものと、捉えていることになります。

技の根幹である基本部分(土台)が共通していることに気が付いて
いないからです。

関連ブログ記事:
受け重視?取り重視? 技はかけるのではない、有効な体捌きの結果生れる!

以下、合気道技の例として。

横面打ち四方投げ(表)の場合
前半:横面打ちで『転身』の捌きを行い、受けを(やや仰向け傾向に)崩す。
後半:四方投げで更に相手を仰向け方向に崩し、最後は残身で制する。
横面打ち四方投げ

肩取り二教(表)の場合
前半:掴まれていない方の手で当身を入れた後、『転身』で捌き、崩す。
後半:腰を回転させ、腰の回転力で受けを前方(俯せ方向)へ崩す。
    ※腰を回転させた後の崩し方は、一教(表)の崩し方と同じ。
肩取り二教

※アイコン画像は2枚とも、道友Aiki_Ageさんから提供して頂きました。

合気道技を繰り出すきっかけが、肩取りか、横面打ちかの違いだけで
前半の足捌きは『転身』であり、ほぼ同じです。
転身』という基本(土台)は同じです。

横面打ちも肩取りも双方の『転身』は、受けを崩す方向が同じです。
・・・受けをやや仰向け気味に斜め前方へ崩す。

※ただし、受けの体の柔軟性や骨格、転身の角度などによっては、俯せ気味に
  崩れることも多々ある。なるべくならば、やや仰向け方向へ崩したいところ。
  特に横面打ち四方投げの場合は、最終的に仰向けに崩すので、そうしたい。
  肩取りの場合は、最終的には俯せに崩すので、仰向けに拘る必要はない。
  腰の回転による切返し部分で、仰向けから俯せへチェンジするという流れだが。


※厳密には、肩取りや突きに対する『転身』の場合、足を斜め後ろに引く足捌きで良い
  が、横面打ちとなると、受けが円く弧を描いて打ち込んで来る為、直線的に足を引く
  のではなく、転換気味に緩い円弧を描いて足を引く捌き方に成るかと思います。
  このような細かい違いはありますが、転身としては、基本的には同じです。

 
このように受けの攻撃方法(横面打ちや肩取り等)により、前半部分
の足捌きが決まり
後半は状況に応じて取りがどの技を使うか決め
ていく過程
となります。

また、合気道技を繰り出す中で、足捌きが疎かに成りがちです。
兎角、手の動き(手捌き)に意識が集中しがちです。

手の動きばかりにとらわれてしまうと、足の動きが少なくなり、結果、
身体の動きも小さく、手と足がバラバラに動くことにも繋がります。

よくありがちな、腕の力だけでどうにかしようとすることも、
これが原因です。

関連ブログ記事:上半身の先行/下半身の遅れ


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