今回はその2です。
前回の関連ブログ記事 : 力の方向を変える(1)座技呼吸法の場合
前回から「相手の力線を外す」ということをテーマに考えました。
合気道の審査でも、「正面打ち一教」は五級で課される基本技です。
1.正面打ち一教(表技)の場合
受けが正面打ちをするとき、手刀を上げている間に掬い(すくい)
上げなくてはなりません。受けの振り上げる力をそのまま利用します。
図1をご参照ください。
2.正面打ち一教(裏技)の場合
裏技は表技のリカバリです。入り身が遅れてしまうと、相手の手刀は
既に下降し始めています。下降してくる手刀に向かって行っても、力が
衝突するだけです。
振り下ろす力をそのまま利用して相手の行きたい方向へ向けてから、
転換して力の方向を変えます(図2)。
注意:「裏技であっても遅れてはいけない」とおっしゃる先生もおります。
3.まとめ
表技は、受けの振り上げ動作のとき、裏は振り下ろす動作のときの力
を、そのまま利用する ということですが、個人的には表技の方が難しく
感じます。合気道を稽古されている皆さんは、表技と、裏技のどちらが
難しく感じますか?
強く素早く打ってくれる人と稽古すると、素早く入り身するのが難しい
です。恥ずかしながら、おでこで手刀を受けたこともありますね。
手刀が真剣だとすると、おでこ斬られていますね(苦笑)。
養神館合気道では、正面打ち一教(養神館は正面打ち一ヶ条抑え)
等の表技は、「臂力の養成」という鍛練法が基本になっているようです。
※臂力・・・「ひりき」と読みます。掬い上げる動作です。DVDで見ました。
最後に、個人的な見解が多く含まれることをご了承ください。
稽古時は各道場の先生の指示に従ってください。今回の記事に
限った話ではありません。よろしくお願いしますm(_)m
読んでいただき、ありがとうございます。
合気道ブログで日々の稽古を考える。
紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について