涼しくなってきました。北海道の夏は短いです。
生き生きと木々や花々が色づく春から、太陽の光が強い
夏にかけては、明るく活気のあるイメージがあります。
しかし、秋から冬にかけては、『枯葉→寒い』という淋しい
イメージがあるのは、私だけでしょうか?
『日が暮れるのが早くなる』ということも影響しているのかも
知れませんね。
さて、合気道でも他の武道同様に昇級昇段審査があります。
合気道の場合、殆どの流派が試合を行わず型稽古のみなので
審査も受けと仕手(取り)を行う型による審査です。
合気会の合気道では、大人は五級から、子供は十級から級が
始まります。私の道場では、中学生以上から大人と同じ扱いで、
五級から始まり、小学生以下が子供扱いです。しかし、他の
合気道道場によっては、中学生までが子供扱いの道場もあるよう
です。
よく、『昇級昇段審査は規定の稽古日数を満たしていれば、
受験することが可能』ということを耳にします。
その通りです。第一条件として、規定の稽古日数があります。
しかし、稽古日数だけクリアしていても、技術が伴わなければ
合格は難しいです。反対に、技術がクリアしていても、稽古日数
が規定に達していなければ、受験することはできません。
ネット上の合気道関連の掲示板で、『規定日数に達していれば、
審査を受けられるから、昇級昇段できる』という文面をよく見かけます。
これは、安易な考え方だと思います。
やはり、技術が未熟なのに受験しても合格はできません。
私が通う道場は、技術レベルが受験する級や段に達していれば、
稽古生から受験したいという申告が無くても、指導員の方から、
お声がかかります。もちろん、稽古日数が達していての話です。
皆さんの道場も、私が通っている道場のように、指導員から
受験推薦者へお声がけする場合が多いのではないでしょうか?
『合格レベルの稽古生に、受験してもらう』という考え方になります。
反対に、『まだ合格レベルには、ちょっと・・・』という稽古生には
お声がかからないということです。
人によっては、「指導員からの声を待っているのではなく、
自分で自信があるのなら『受けさせてください』と言えば良いし、
反対に指導員から声がかかっても、自分のレベルに満足がいかない
なら、辞退したら良い」という考え方もあるようです。
ただ、そうおっしゃる人の中には、自身の考えに責任を持てず、
他人にお伺いを立て、結果を他人のせいにするような行動や言動
に腹が立つようです。
私自身のことに関して言えば、客観的な意見を参考にした上で
判断しているのであり、決して他人のせいにしている訳では無い
のですけどね。実際は、どうも誤解されることが多いようです。
横道に、それました。合気道審査の話に戻りますが、私としては
客観的な評価を参考にして受験するか判断しています。
指導員からの客観的な評価を参考に最終的に、ご自身で決断される
分には、間違っていないと思います。
指導員より『今回の審査、受けて見ては』と話があれば、ほぼ
受けます。反対に自分から『受験を考えているのですけど?』と
過去に1回だけ申請したことがありました。3級審査のときでした。
同じ頃に始めた人が、受けることに決まったので、では我々も・・・
という感覚で、同じ頃に始めた私ともう一人が、その他の一人に
続いて審査受験を申請したのでした。でも結局、指導員から『まだ
早いよ』と言われ諦めざるを得なかったのでした。
内心は、『どうして、同じ頃に始めた彼が受験するのに、我々は
ダメなんだ・・・??』と思いました。
彼の方が技術面で、我々よりも秀でていたかは?ですが、
指導員からお声が掛からなかったのは、残念だけど未だ技術レベルが
低くかったということです。
今考えると、あの時、焦って受けなくて良かったなと思います。
人より昇級昇段が早い・遅いはあるでしょう。
合気道だけではありません。覚えが早い人・遅い人、個人によって
差があります。これはどうしようもありません。
同期入会した人に後れをとることは、あるかも知れません。
週二回、三回真面目に通っていても、上達しなければ、昇級昇段は
できません。私自身、運動神経も良くないほうだし、物事を習得する
早さもトロい方だし、仕方ないなぁと思っています。
『同期入会者に後れを取りたくない』という競争心、切磋琢磨すると
言う意味では、持っていて間違いではないです。しかし、あまりにも
拘り過ぎると、ストレスが溜まりますし、負の感情が湧いてくるので
精神衛生上悪いです。
皆さんも、同じようなことがあるかも知れません。
同期入会者に後れをとることがあるかも知れません。
後れを取ったって良いではありませんか?
結局、自分の周りで、先へどんどん進んでいった人たち
(早く昇級昇段した人達)は皆、それぞれの事情で合気道をやめて
道場から去っていきました。
マイペースで良いと思います。
プロを目指している訳ではないのですから。
合気道の稽古は、昇級昇段が目的ではないです。
他人より昇級昇段が早い遅いで競争心を持つことも
合気道らしくないと感じるところです。
関連ブログ記事:
競争して優劣を決めることは良いことか?
謙虚さも大切だが、自信を持つ事も大切
読んでいただき、ありがとうございます。
合気道ブログで日々の稽古を考える。
紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
聞くところによると、昔は「受けさせてください」っていうヤル気のある人にしか昇級昇段審査をやってなかったという時代があったらしいです。
そのうち、お声掛けシステムができてきたとの事です。これは良い面もありますが、優しい先生と厳しい先生がいるので、A支部とB支部の3級どうしが、実際には相当の実力差になってしまったことがあるみたいです。
ある指導者が「うちの2級は、あっちの基準でいったら二段レベルだよ」と、甘い指導員がつくった基準によって、しだいに格差が生じてしまった現実を嘆いていました。
こんばんはさん 投稿ありがとうございます。
お声掛けシステムは、後からできたものなんですね。
情報ありがとうございます。
>優しい先生・厳しい先生
先生から稽古生に対する贔屓(ひいき)も影響する
かも知れませんね。
同じ会で、複数の道場を構えている場合など。
うちの道場来て一生懸命稽古に励んでくれているのだから
早めに審査を受けさせよう・・・とか。
たまにしか来ない他の道場生よりも、自分の所の道場生を贔屓する
場合もあるのではないでしょうか?
>実力差
合気道は型審査だから、合格の判定基準が難しいですね。
審査員によって、バラつきが出るかもしれません。
スキーの検定も似ています。『あまい』、『厳しい』で
さらに、バラつきが著しくなるのかも知れませんね。
はじめまして。
僕は同期入会の人どころか、後から入会した人に追い越されました。しかも、その人と週の稽古日数は同じくらいなのにです。
本音はちょっと悔しいですが、こちらのブログを読ませていただき、他人と比較するのを止めることにします。上手い・下手は個人差なので仕方がないですよね。
トム兄さんはじめまして。コメントありがとうございます。
「追い越された」という事実は素直に受け入れるしかありません。むしろ、その人のことを、褒め称え敬うのがよろしいのではないでしょうか。トム兄さんが後から入会した人より下手なのか、実際に稽古しているところを見た訳ではないので何とも言えません。しかし指導者から見てその様な判断だったのは、謙虚に受け入れるのが吉でしょう。
大切なのは「今現在の自分自身がどうなのか」です。過去の自分と比べて成長しているか、どうか、だと思います。他人と比べてもストレスが溜まるだけです。特に合気道は競技ではありませんし、他人と比較する考え方は、しないほうが良いと思うのです。
とは言っても、実社会では結果を出して何ぼの世界ですけどね。他者と競うことが多いです。せめて合気道を稽古している間だけでも、競うのはやめましょう。偉そうに聞こえましたら申し訳ございません。お気持ちは充分わかりますし、自分自身にも言い聞かせています。