今回は第二回ですが、第一回は、一昨年の10月に古武道演武会として行われました。『古武道演武会』と言う名前でしたが現代武道の合気道(我が札幌合気道会会長が演武)や大東流合気武道も演武に参加しました。今回の第二回では、合気道や大東流合気柔術の他、剣道や薙刀(なぎなた)、柔道も参加しておりました。
日本の古武道は剣術と柔術に大きく分かれますが、剣術は武器を使った武術、柔術は武器を持たない武術(体術)です。剣術の他に、十手術、槍術、杖術、手裏剣等の小具足術などの武器術があり、遠い昔、戦国時代から続くサムライの合戦術を元に体系づけられたものです。
合戦では最初、槍や刀で格闘していて、刃が切れなくなったところで、徒手格闘に至り、柔術が体系づけられたものと思われます。または、武器を素手で奪ったり捌いたりするところから、合気道に存在する武器取りのような技術も体系づけられていったのでしょう。
元はサムライの合戦術、生きるか死ぬかの真剣勝負です。演武は試合(死合)ではありませんが、生きるか死ぬかの真剣勝負を、演じるものです。真剣な気合いが静寂な空気に響き渡っておりました。
出場流派は以下のとおりです。( )内は団体名
・夢想神伝流居合(北海道剣道連盟居合道部)
・全日本なぎなたの形(北海道なぎなた連盟)
・一角流十手術(神道夢想流杖術「北杖会」)
・大東流合気柔術(北見合気武道会)
・小野派一刀流中西派 五行之形
(小野派一刀流中西派五行之形 札幌有志の会)
・甲源一刀流剣術(北海道甲源会)
・日本傳講道館柔道(札幌柔道連盟)
・日本剣道形(江別剣道連盟)
・無外流居合兵道(北海道無外会)
・合気道(札幌合気道会)
・神道夢想流杖術(神道夢想流杖術「北杖会」)
中でも、柔道の演武は圧巻でした。源流が天神真楊流柔術と起倒流柔術で、蹴りや突き等の当身があるのは知っておりましたが、杖や短刀等の武器取りもあるのですね。座技があるのも知りませんでした。合気道のような膝行ではありませんが、膝を着いた状態での逆関節技や絞め技があるようです。
勿論、投げ技もあります。その昔は柔道も柔術でしたから、関節を極めての投げ技もあるのです。小手返しは、どの体術武道にもみられる技ですが、柔道にも型として残っているようです。肘固めも共通する技ですね。柔道の演武でも行われておりました。
合気道では、我が札幌合気道会の会長(七段)と指導員(四段)の二組が演武を行いました。デジカメで演武の最初から動画を録画していたら、合気道の演武が始まる直前で電池切れとなり、残念ながら合気道の演武は録画出来ませんでした。肝心な合気道が・・・まぁいっか。合気道の演武はいつも見ているから・・・と自分に言い聞かせました(気休め?)。所詮デジカメ・・・フル充電しても2時間がいいところ。もう少し計画的になろう・・・。最後の杖術も圧巻だったのになぁ・・・惜しい事をしました。
我々が稽古している合気道の演武では、大東流合気柔術の方々が録画していたのが印象的でした。もちろん、私や他のメンバー(札幌合気道会会員)も大東流合気柔術の演武を録画させて頂きました。お互いに似ている武道ですから、興味があるということなのでしょう。大東流の方が源流ですけどね。
命がけで技を集積してきた各流派の開祖・流祖には感謝です。歴史を感じた一日でした。型武道である合気道をこれからも学んでいこうとあらためて思った次第です。
読んでいただき、ありがとうございます。
合気道ブログで日々の稽古を考える。
紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
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