ところから始まる場面があります。打ってきた手刀を取り(仕手)が
捌き技を繰り出していきます。
横面打ちでも正面打ちでも同じですが、『ガツン』と衝突させるような
打ち方だと、お互いに痛いです。 特に取り(仕手)のとき、受け
の打つタイミングに合わせて、衝撃の無い触れ合わせる様な柔らかい
面接触で打ち下ろすように指導されてきました。
特に痩せていて、前腕が骨ばった人同士が打つと、骨ばった箇所が
互いに当たり、凄く痛い思いをします。※骨ばった箇所:前腕の側面
そのような場合も考慮して、触れ合わさる直前に『前腕の向きを若干
回転させ、骨ばっていない箇所で触れるようにすると良い』という事も
教わりました。
※骨ばっている前腕の側面から骨ばっていない(多少肉付きの良い)
前腕の正面へ向きを回転させ正面側にて触れ合わせる。
横面打ちの場合、転身(内転換)にて捌く場合は、掻き落とすような
状況なので、受けの打ち下ろす勢いをそのまま利用できますが、横面
打ち五教になると、直線的な入り身で、打ち返すような恰好になる為
ともすれば衝撃が加わりやすいかと思います。
相手の打ち込みに対して、クッション的なブレーキをかけるかの如く
手刀を合わせて、動きが停止してから押し返すようなイメージでしょう
か?クッション的なブレーキをかけるには、打ち負かされないように
『振り下ろされる直前の頂上付近で若干引き気味に触れ合わせる』と
考えています(下図)。言葉での表現は難しいですね。(^_^;
※上死点は便宜上付けた名前です。本来はエンジンの爆発サイクルに使われる
専門用語です。エンジンの点火時期が上死点少し手前であるのと同じように、
触れる瞬間が少し手前ならば完全に止まる位置を上死点に例えました。上図は
少し大げさに描いています。@⇒Aへは、間隔としてほんの僅かです。
関連ブログ記事:技のタイミングと点火タイミング / 合気道と自動車工学。
振り下ろす臨界点を上死点に例えると、正面打ち一教(表)も同様に振り下ろす
直前に受けの手刀を掬い止める事が分かります。
関連ブログ記事:力の方向を変える(2)正面打ち一教の場合
力の出る直前(力のゼロ地点その3)
取り(仕手)が受けの当身を受けるとき『衝撃』が加わっている場合、
受けのタイミングに合わせていないことになります。
合気道は『合わせること』が大切とよく言われます。当身でも同じです。
刀が勢いよく衝突すると刃こぼれしてしまいます。
『合気道は痛くしないのが理想』という考え方がここでも活きてきます。
ただし、武道や格闘技をされている人で『痛いの上等!』という考え方
をお持ちの人もいらっしゃるとは思いますが・・・。
私は、痛くしない方に賛成です。
関連ブログ記事:合気道は痛くしないのが理想
北海道合気道連盟のウェブサイトが6月に開設されました。
リンクはこちら ⇒ 北海道合気道連盟
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合気道ブログで日々の稽古を考える。
紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について