2015年03月09日

相手の不幸を願う気持ち(幸福願おうよ)

カッコ内を除くと、いきなりネガティブなタイトルですが。がく〜(落胆した顔)
今回も、また少し合気道の話題から離れます。

今回の記事は否定的な(ネガティブな)内容も含まれるため、
その点については予めご承知おきください。


@表題に関して---------------------------------------------------
最初はカッコの表現が無かったため、すごく陰湿な感じでした。ふらふら
思い直して、後からカッコの表現を追加しました。わーい(嬉しい顔)

相手の不幸を願う気持ち』・・・と言ってもニュアンス的にも程度
としても、様々と思います。まず、怒りからくる恨みや憎しみの
感情、相手のことを低く見下す侮辱の感情まで。それに嫉妬も。

侮辱的な感情だけならば、恨みや憎しみよりも程度は軽いかと
思われます。恨みや憎しみの最たるものは、相手を殺すこと。
相手の存在を完全否定する行為でしょうか。

無視して済む問題ならば、その対象者(憎い相手または憎んできた
相手)と関わりを持たなければ良いだけです。


A恨みや憎しみの様々なケース-------------------------------------------
ところが、実際にはそうもいかないことが多いですよね。
対象者が同じ職場であったり、家庭内での不和であったり。
原因も様々。誤解、報復、価値観の不一致、クレーム、損害事故等。

関連するブログ記事:人はどうして怒るのか

巷で良く聞かれる『イジメはイジメられるほうにも落ち度がある』という
意見。ハッキリ言って間違っていると思います。原因が何であれ、
イジメるほうが悪い。イジメられるほうにも落ち度があるというならば、
殴ったり、暴言吐くことを正当化していることになる。

虐待でもイジメにしても、被害者側に何かしらの原因はあるかも
知れないが、それでイジメや虐待を受ける筋合いはないでしょう。
しかし『イジメられないようにするにはどうしたら良いか』とか、
何らかの対策を打とうとする姿勢はあるに越したことはないです。

幼い子供の虐待に関しては、子供からして見れば、防ぎようが無い
です。親御さんと何かウマが合わないのかも知れませんが。
言うこと聞かないから?イライラする?そんな事は虐待する理由
にはなりません。

(1)職場や学校
職場とか学校で執拗な嫌がらせ(各種ハラスメント)やイジメ等にあった
場合は、最終的な手段として退職とか転校といった方法もあります。

ただし、これには賛否両論があるかと思います。『置かれた逆境に
対して逃げるような選択をすべきではない
』と言う人もいます。

しかし、その逆境に対し乗り越えられるだけの素質が備わっていれば、
良いですが、性格的に耐えられない人もいる訳で、自殺や他殺を行う
くらいなら、逃げたほうがマシです。逃げることは卑怯ではないし、
最良な選択になる可能性もあり得るかと。逃げるというか、『災難を
避ける・かわす』と考えれば良いかと。合気道の入り身でかわすのと
同じように。

※他殺については、対象者を殺す犯罪が該当する。嫌がらせを受けた
  被害者が加害者を殺す場合だけでなく、その逆もあり得る。
  殺してからでは遅い。殺されてからでは遅い。取り返しがつかない。

(2)家庭内不和
家庭内不和となると、お互いが離れることが難しくなります。夫婦で
あれば離婚すれば良いだけですが、親子関係ともなれば、離れること
が難しい。『親子関係は夫婦関係よりも強い』*と言われる所以です。
*親子関係は生まれながらにして発生する関係で、完全に断ち切ることはできない。
 絶縁したとしても、一生親子関係に変わりは無い。実の親子は自由に選択できない。


親からの子への一方的な虐待は外部からのチェックが難しく、下手に
介入すればプライベート侵害に抵触し兼ねないとか、対策することが
難しい問題です。夫婦間ではDVとか色々。

(3)テロ
いきなりですが、国家レベルのテロ事件となれば、無視して済む話では
ありません。人命が関わってきます。

前回ブログ記事のイ〇〇〇国では有りませんが、
最初から『話し合う余地は無し!!!』と強固な姿勢を取られると
もうどうしようもないです。ちっ(怒った顔) もうやだ〜(悲しい顔)

人質を捕られ殺され、殺戮を止めない集団に対して、それを止めさせる
方法が何かあるでしょうか?異を唱える者に対しては容赦なく徹底的に
攻撃してくる集団です。

彼らの命を奪わず、傷付けずに制圧する方法があるでしょうか?
テロに対しても、合気道のような考え方で制圧できる方法があれば
知りたいところです。

ハッキリ言って、今のところは空爆するしか方法がないでしょう。
ただ、一般人を巻き込まないようにしてほしいですけどね。
彼らテロリスト達は目的達成のためには、手段を択ばないから、
一般人を空爆の盾にしているかも知れません。

養神館合気道創始者である塩田剛三先生の名言『対すれば相和す』。相手の攻撃を自分の力に変えて相手と和合する!?

もうひとつの名言、
合気道で一番強い技、それは殺しに来た相手と友達になることさ』。
合気道を極めれば、テロリストと最終的にはお友達になれる?
う〜ん、99.99999・・・%不可能だ。ふらふら
その前に合気道を極めることが難しいです。(>_<;)


B侮辱する人の感情------------------------------------------------
侮辱する人の気持ちも、根源には『相手を蹴落としたい』、
相手が不幸になってほしい』という気持ちが働いているから
だと思います。

あるいは、自分が相手より上に立ち、優越感に浸りたいという感情も
あるからではないでしょうか。

士農工商のような身分制度、奴隷制度・・・日本にも世界にも人間が
歩んできた歴史には必ず上下を作り、下の者を見下し、虐げてきた
過去があります。

現代でも、見下すことを当たり前に行っている人は多いと思います。
コイツは俺より下だ』と見做すと徹底的にイジメたり、差別したり、
暴言吐いたり(言葉での暴力)、陰口叩いたり、程度の差こそあれ、
根本的な心情は同じものでしょう。


C単なる自己中心主義(利己主義)--------------------------------
相手の不幸を積極的に願わなくても、結果的に不幸に導く場合も
あります。『自分さえよければそれで良し』という利己的な感情です。
結果、『相手が幸せになろうと、不幸になろうとそんなことは知った
ことではない』と言うニュアンスです。


D因果応報---------------------------------------------------------
人を呪わば穴二つ』という諺があります。他人を呪って殺そうとすれば、自分もその報いで殺されることになり、墓穴が二つ必要になる。
人を蹴落とそうとすると必ず自分にも不幸が降りかかるという意味です。
報いとして災難が降りかかってくるということ。

丑三つ時の藁人形で呪う場合、呪い返しという行為があることも、結局
相手の不幸を願うとそれが跳ね返ってくる可能性があるということです。

相手を幸福に導けば、自分にもそれが跳ね返ってくる。逆に相手を
不幸に陥れると自分も不幸になる。これは、仏教で言うところの
因果応報』です。

関連するブログ記事:無の境地とは その3 - 因果応報

自然災害で、罪のない人までもが被害を受けるのは、それも何かしら
の報いなのか?自然災害だけでなく人災に関しても。被害者感情を
逆撫でする気持ちは毛頭無いが、因果応報の適用範囲を、今世だけ
でなく前世やさらに前々世まで拡げると、辻褄が合うのか・・・考えると
切りが無い。だいたい、輪廻転生が存在するかも分からないのだから。

また、霊が存在するか否かも分かりませんが、存在すると仮定して、
悪霊が恨みつらみを生きている人間にぶつけた場合、恨みを持って
いる間は浮かばれず(救われない)、たとえ恨みを晴らしても同じ。
生きている人間同様、恨んで悪さすると、因果応報が適用されるから。
俗に言う『成仏できない』とはこのこと。

家系ぐるみで酷い虐待・虐殺された怨念霊、『子孫7代まで祟ってやる
といわれます。『何で先祖が犯した罪を子孫が償わなければならない
のか』という疑問に対して、『怨念霊は、直接の加害者が既に霊界へ
逝ってしまって、どこにいるか分からないため』という解説を見たことが
あります。霊界には沢山の階層があり、怨念霊のいる霊界と加害者の
いる霊界が別の階層である可能性もあって、現世に生きている子孫
ならば、すぐに見つかるとのことで、代わりに子孫を呪うのだそうです。
※霊界の階層 : 仏教の天国・地獄のようなもの。因果応報によって逝き先が決まる。

生きていても、死んでからも、怨念を抱いているうちは、救われません。
※怨念を抱いている状況こそ、想念が地獄界の状態を現している。


E結び----------------------------------------------------------
何を言いたいかと言えば、『相手が不幸になってほしい』という
根本的な負の感情は、多かれ少なかれ誰でも持ち得る感情と
思われます。結局、自分が一番可愛いからです。

不幸を願う気持ちの、真逆が『思いやり』です。
子を思う親の愛情とか、自分を犠牲にしてでも守ろうとする無償の愛。
見返りを求めない愛情・・・があることも事実。

人間には、『』と『』が存在するということでしょうか。
何だか話が前回ブログ記事『人命の重み4(荒廃する中東情勢)』の中の『ゾロアスター教』みたいになってきた。わーい(嬉しい顔)


読んでいただき、ありがとうございます。

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2015年02月18日

アラビアンナイト

アラビア(中東)情勢のことについて触れてきましたが、今回も
合気道から外れて、もう少々アラビア(中東)に関する話を・・・。

合気道をアラビア語(アラビア文字)で表記すると、下記のように
なります(画像で表示)。

合気道

アラビア文字は、右から左へ向かって表記します。
昔の日本語も同じですね。

気のせいでしょうか、日本語のひらがなを裏返しにすると、
アラビア文字のように見えてしまいました(下記)。
がんばろうにっぽん」の下が裏返しに表示した画像です。

がんばろうにっぽん

↓ 裏返しにすると・・・

がんばろうにっぽん_裏返し

これを一本の線で繋げると・・・(下の画像)

がんばろうにっぽん_裏返し2

どうでしょう?アラビア文字に見えませんか?わーい(嬉しい顔)

話は変わって、
子供の頃、描いていたアラビア人に対するイメージと言えば、
髭が長く、ターバンを頭に巻いて、壺から顔を出したコブラ
を巧みに操る蛇使い というイメージをいだいておりました。わーい(嬉しい顔)

ターバン

今思えば、アラビア人とインド人を混同していたかも知れません。わーい(嬉しい顔)
インド人も頭にターバンを巻きますよね。同じイスラム圏だから?

インドは、イスラム教の他に、ヒンドゥ教やゾロアスター教など
宗教面でも多角的な文化を持っております。他にジャイナ教や
バラモン教、シーク教という宗教もあるとのこと。

また、キリスト教や仏教も信仰されています。
インドは仏教発祥の地ですが、イスラム教徒による弾圧の結果、
一時期滅亡しました。しかし、20世紀になり、仏教改宗運動によって、
数十万人の仏教徒が誕生しました。

と考えていたら、インド人でターバンを巻くのはシーク教徒だけ
らしいです。ヒンドゥ教など他の宗教の信者ではターバンを着用
しないみたいです。


シーク教:ヒンドゥ教や仏教*と同様に輪廻転生を肯定する宗教。ヒンドゥ教で肯定
されているカースト(階級)制度は否定されている。これはイスラム教の影響もあるから
だといわれている。儀式、偶像崇拝、苦行、ヨーガ(ハタ・ヨーガの意味)、カースト、
出家を否定し、世俗の職業に就いてそれに真摯に励むことを重んじている。
宗派としては、カールサー派とアカーリー派の二つが存在する。
* 仏教内にも一部では、輪廻転生を否定する宗派が存在する。



インドからアラビアへ話を戻します。

子供の頃といえば、『シンドバットの冒険』という物語を夢中になって
読んだ記憶があります。

アラビアンナイト千夜一夜物語)』という作品に登場する物語です。
物語中の物語で、アラビアンナイトで語られる1001話の内の一つです。

シンドバットの冒険以外にも『アラジンと魔法のランプ』とか
アリババと40人の盗賊』といった物語が有名ですよね。

シンドバットの冒険』は絵本の挿絵が良かったのか、一番好きでした。

物語の舞台の中心は、イラクの首都『バクダット』です。
物語に登場する時代(中世)では、貿易の要になっている街です。

そのバクダット・・・子供の頃は、絵本の影響もあってか
アラビア人の商人達が平和に暮らしている街』というイメージを持って
いました。

絵本の中では、モスク(イスラム教の礼拝堂)の様な建物の大広間に、
ペルシャ絨毯が敷かれているという風景が一般的な景観でした。

バクダットに対しては、貿易が盛んで、貿易商の往来も多く、人々が
幸せに暮らしているという情景を思い浮かべておりました。

ところが実際には治安が悪く、紛争が絶えず、テロの脅威にも
曝されているような危険な街なんですね。がく〜(落胆した顔)

バクダットが『シンドバットの冒険』で読んだときのような平和な街になる
ことを願っております。


読んでいただき、ありがとうございます。

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タグ:合気道

2015年02月13日

人命の重み5(終わりのない戦争)

今回も前回に続き、合気道の話題から外れます。
前回ブログ記事『人命の重み4(荒廃する中東情勢)』からの続きです。

報復が報復を呼び、ひとつの紛争が終わっても新たな紛争が
起きて、新たなテロ集団が生まれてきています。

イ〇〇〇国は、アメリカを憎み、イスラム教シーア派を憎み、
人質を捕った立て籠もりの犯人みたいです。

彼らだって、この世に生まれたときは純真無垢な赤ん坊であった
はずです。親族(先祖・家系)の影響であったり、育った環境で
あったり、どこかで歯車が狂いテロ集団に成長するのでしょう。

勿論、アメリカのような国際警察的な国家が存在しないと、世界は
テロ集団による独裁社会になるかも知れません。
殺戮と剥奪が平然と行われる社会になるかも知れません。がく〜(落胆した顔)

しかし、イ〇〇〇国へ空爆を続けても、根本的な解決には至らない
でしょう。話し合いによる解決? 話し合って解決できるような相手
なら、既に解決できてますよね。ふらふら

有志連合による空爆も、テロリスト達が行っている殺害と根本的に
違いはありません。突き詰めていくと、罪人も人間、命の尊さには
変わりはないです。そうすると『「死刑」もどうなのかな』と考えさせ
られるところです。『再発防止の為には必要』という考え方などから
実施されているわけですが、難しいです。

イ〇〇〇国の戦闘員達の中には、イラクのフセイン時代の軍隊に
所属していた者もいるそうです。その者達の中には、イラク戦争の
騒乱のさなか、家族がアメリカの空爆で殺されて憎悪を抱き、報復
を誓ってテロに参加したという経緯もあるのではないでしょうか。

残虐なテロは、許しがたいことではありますが、そういった背景にも
目を向ける必要があるのかも知れません。

日本の安倍総理大臣は、あくまで人道支援のために資金を提供する
と表明したつもりですが、ヨルダン等に支援する資金が空爆などの
戦闘に関わる費用に充てられると、イ〇〇〇国には誤認識されたの
かも知れないですね。

1月17日に安倍総理がエジプトで『テロ対策の支援』の旨、声明を出した
ことが、そもそもの誤解の種になったのではないでしょうか。

なんとかならないでしょうか? この泥沼の状況。

合気道で、一番強い技、それは自分を殺しに来た相手と友達に
なることさ』という塩田剛三先生の名言、世界規模での実現は、
不可能でしょうか? 戦争の無い社会を願って止みません。


読んでいただき、ありがとうございます。

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