2015年08月03日

熱中症に気を付けて稽古しましょう。

暑いですね〜  。゚p(;′□`A)アチィィ・・・
北海道でも、うだる様な暑さ。たらーっ(汗) 
内地の暑さは北海道の比では無いことと思います。

※北海道の人々は、北海道より南の本州以南を「内地」と
  呼称することがあります。そうすると、北海道は「外地」か?わーい(嬉しい顔)
  昔、本州に住んでいた時、「内地」と呼称して、私は逆に
  周囲の人達から「外地」と名付けられたことがありました(笑)。
  あ、「蝦夷地」って呼んでいた人も居ました。
  「蝦夷地」は、あながち間違っていないような・・・。
  北海道に先住民のアイヌ民族が住んでいた頃は、
  「蝦夷地」と呼ばれ、日本の領土外でしたから。ふらふら


合気道の稽古中にも、熱中症にかからぬよう、水分補給は
こまめに行いましょう。我々の合気道会では、通常2部制
に分けて、1部と2部の間に10分の休憩を挟み稽古して
います。夏場は、さらに3部制に分けて、熱射病など
体調不調にならないよう、配慮して稽古を行っております。
稽古中でも、水分補給は指導員に告げなくとも、稽古相手に
だけ告げれば、自由に行って良いことになっております。

昔は、「運動中の水分補給はしてはいけない」と言われて
いました。理由は「バテるから」と本気で信じられていたから
です。中には、精神論や根性論を振りかざす指導者もいました。

平成になってから27年、昭和時代の常識がスポーツ医学の
発達とともに、非常識に変わってしまいました。

他には、うさぎ跳びが脚力向上のため大いに推奨されて
いましたが、今では怪我の元なので、やらないように言われて
います。膝に対して偏った負荷を継続的に与えることにより、
関節や筋肉を痛める原因になるからということです。

しかし中には、昨今、うさぎ跳びや正座をしなくなったために、
靭帯を切る子供達が増えてきているという情報もあります。
そのため、程度の問題だとして、うさぎ跳びも多少は必要と
提唱する医療関係者もいるようです。


そんなこんなで、とうとう七月は、ブログを一回も更新せずに
過ぎてしまいました。ふらふら 合気道に関するネタが、全く無い訳
ではないのですが、パソコンに向かってキーボードを叩く
時間がありませんでした。

今回は、合気道の話題から少し離れましたが、
次回から合気道の話題盛り沢山?でいきたい
と考えております。わーい(嬉しい顔)

これからは、また少しずつでもブログを更新しようと
思います。暖かい目で見守っていただければ幸いです。わーい(嬉しい顔)


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 07:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 稽古 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月15日

四つの体捌き図解追補 : 受けと取りの対面関係

前回ブログ記事:『内転換のもう一つの解釈?』の続編です。

合気道の基本体捌きで、片手取りから行う四つの体捌き
シリーズです。

前回記事では、内転換(受けの内側へ通常の転換=外転換)を
静止した状態で行うと、武道的に問題がある受けが有利で
取りが不利 = 危険
)という話でした。

今回はそれを簡単に図表でまとめてみました。


まずは「)と)」を定義するイラストから(下)。
表(内)と裏(外)
※上のイラストは、道友Aiki_Ageさんから頂いた画像を加工したものです。


続いて、四つの体捌き(※内転換については二つの解釈あり)
の、それぞれにおける受けと取りの対面関係の図です(下)。

四つの体捌きにおける受けと取りの対面関係

※上記で、「内転換については二つの解釈あり」と記載しているのに上図で
3パターンを示しているのは、「内転換 その1」と、「内転換 その2」が
各々捌きの深い・浅いだけの違いで、捌き方としては同じ種類だからです。
その1」、「その2」が一つめの解釈で、残り「その3」が二つめの解釈となります。



続いて、各体捌きの稽古法における受けと取りの対面関係
立ち位置としての優劣をそれぞれについて、下表に、まとめ
ました。優劣だなんて、合気道に相応しくないですけどね。
(^^;

関連ブログ記事:競争して優劣を決めることは良いことか?


【受け取りの対面関係と立ち位置としての優劣】
体捌き取りの
対面
受けの
対面
優 > 劣
受け・取りの
優劣

※立ち位置
  として
備考
外入り身1
(隅落とし)
表(内)  裏(外)
⇒表(内)
  へ変化
内 対 内 で
互角
内々で対面する
とき、受けを
当身等で崩す
外入り身2
(内回転投げ)
入り身+転回足
  表(内)
⇒裏(外)
  へ変化
裏(外)外 対 外 で
互角
・互いに死角
・接点(持ち手)は
 取りの制御下。
内入り身  表(内)
⇒裏(外)
  へ変化
  表(内)
⇒裏(外)
  へ変化
外 対 外 で
互角
・互いに死角
・受けを導く崩し
外転換裏(外)裏(外)外 対 外 で
互角
・互いに死角
・受け流し崩す
内転換1
(内側に
  内転換)
※浅い捌き
表(内)表(内)内 対 内 で
互角
受けの上体を
反らし崩す
内転換2
(内側に
  内転換)
※深い捌き
表(内)
※前面
  表(内)
⇒裏(外)
  ※背面
  へ変化
内 対 外 で
取り>受け
・取りは受けの
 死角(背後)で
 完全に有利
・受けの上体を
 反らし崩す
内転換3
(内側に
  外転換)
裏(外)表(内)外 対 内 で
取り<受け
・静止状態では、
 取りが不利
・捌き動作中の
 充分な崩しで
 取り優勢となる
正面打ちから
の入り身

(+同時転回)

(番外編)
表(内)裏(外)内 対 外 で
取り>受け
・取りは受けの
 死角に立ち
 完全に有利

※上表は、外入り身を隅落としと内回転投げの2ケースで記載していますが、
  さらに上の「四つの体捌き 受けと取りの対面関係」の図では、スペースの
  関係上、1つだけにしています。

※最後の「正面打ちからの入り身( + 同時転回)」は、四つの体捌きに
  含まれませんが、比較出来るように番外編として記載しました。
  ()内の「同時転回」とは、送り足で入り身しながら同時に転回する体捌き
  であるため、そのように名付けました。
  以下、各体捌きのイラストにて、最下方へ該当のイラストを載せました。



最後に各体捌きのイラストです。

外入り身2内回転投げの捌き
▲外入り身1(隅落としの捌き)▲外入り身2(内回転投げの捌き)
内入り身2外転換2
▲内入り身▲外転換
内転換2  内転換3
▲内転換1(内側に内転換)▲内転換2(内側に外転換)
正面打ちからの入り身
▲正面打ちからの入り身(☆番外編)



今回は、前回内容を図解にて追補しておきました。


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 07:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月02日

内転換のもう一つの解釈?

前回ブログ記事:
四つの体捌きの内のひとつ : 内転換』の続編です。

内転換は、内側に巻き込む(収束的な)体捌きと述べましたが、
実は、これとは別の解釈を持って稽古している合気道会・団体も
あるようです。※巻き込みの捌きは、四つの体捌き以外の捌きとしている。


(1)解釈概要 --------------------------------------------------
内転換は、『受けの内(表)側へ転換(外転換)する体捌き』と
解釈しているようです(下図参照)。

受けの内側に外転換

私が過去に出稽古させて頂いた幾つかの合気道会のうち、
二団体が内転換の体捌きについては、上記の解釈をされて
稽古していました。

この体捌きの稽古方法は、以下イラストのようになります。
※上の図とは、半身の向きが左右逆ですが、ご了承ください。

内転換3

しかし、この体捌きでは、受けに背中を向けていることになります!
受けが表(内)面に対して取りが裏(外)面をさらしているという
状況は、受けの方が有利です。受けが取りの死角に入っている
状態だからです。武道的に問題のある体勢です。
後ろもしくは横から刺されたり、当身を入れられます。😞

私が過去に出稽古へ行った少なくとも2団体の合気道会で、
この体捌きを四つの体捌きの内のひとつとして稽古している
ということは、何らかの形で伝承されて来たのでしょう。
※上記2団体はお互いに、過去から特に交流があった訳ではない。

本来の巻き込み形の内転換が、巻き込み形ではなく、
通常の転換(外転換)と誤解釈?されたのでしょうか?

全国の合気道会で、同じように稽古されている団体が他にも
いらっしゃるかも知れません。

☆ちなみに、後ろ取り系の技は、最初から後ろより襲われた場合を
  想定しての稽古方法なので、根本的に問題無しです。


(2)伝承された経緯として考えられるケース ----------------------------
伝承された経緯として考えられるケースがあります。
以下の動画を見てください。

藤田昌武師範が両手取りで受けの表(内)側から転換(外転換)
で捌き、呼吸投げしている動画です。

但し、両手取りと言っても、投げる側の片方だけ取らせて、
もう片方は取らせずに捌いています(半流体法?)。
※開始1:33と1:36で各々左右に投げています。

1:36のところで、藤田師範が『内転換』と言ってから、受けの
内側を通常の転換(外転換)で捌いて、技を繰り出しています。

Fujita Masatake Shihan 8th Dan Aikikai


前々回のブログ記事からの繰り返しになりますが、
合気道技は、細かい点で「こうでなくてはならない」という教科書的な
決まりきったところが無い為、ある意味自由度が広いというか、
途中、師範の考え方で変更される流動的な部分もあるのかと
考えられます。

動画では、藤田師範自身が、内側に捌く通常の転換(外転換)を
内転換と呼んでいます。内側に巻き込むのも、内側で通常転換する
のも、両方とも内転換としています。合気道技の定義はアバウトです。
※合気道は型稽古だが型がない?とか(合気道技も常に変化する)。

それから、両手取りという前提ならば、両手が塞がっているので、
攻撃されずに投げることができるため、投げとして成立するという
ことです。※他に両手取りの腰投げなどが存在します。

また、片手取りでも、崩しが入っていれば、攻撃されないため
(されたとしてもダメージ小)、受けの内側を外転換で捌くことが
問題無く成り立つということです。

おそらく、この動画のような捌きを見たどこかの先生が、内転換を
本件のような体捌きとして稽古法に取り入れた可能性があるでしょう。
☆真相をご存知の方が、いらっしゃれば、コメントをよろしくお願いします。


(3)受けの内側へ一瞬背面を向けて捌く技 ----------------------------
本件は、止まった状態からだと、受けが崩れていないし、
片手取りだと、空いている片方の手で当て身攻撃がされるので、
確かに武道的に問題はあります。

しかし、柔道のように、試合において当身は反則といった前提
条件があれば、背負い投げのように、受けに背中を見せる技も
成立するのかな と思うところであります。

でも、合気道に試合は無いし、当身が反則という話もありません。

まぁ、柔道の場合、組み合って両手が塞がっていれば、当身を
入れられるということはないですし、組み合っていない状態でも、
一瞬の内に(当身を入れられる隙も無い内に)、捌ければ、
問題無しです。

そこで、上記動画のように受けの表(内)側へ自身(取り)の
裏(外)側を向けて、捌く投げ技について、合気道では、どの
ような技があるか、調べてみました。結構あるようです。

参考となる非常に良い動画が見つかりました。
合気道 神武錬成塾」の白川竜次先生(合気会 5段)の
連続技演武です。

感動する! 美しい正統派な合気道

いや〜、非常に綺麗な動きです。しなやか・・・
受けも非常に上手いですが、無論取りが素晴らしい。
当然、軸はブレてなく、半身は保たれているし、柔らかく、
姿勢が良い!繊細かつダイナミック!理想的です!

さて、受けの内側へ一瞬背面を向けて捌く技の箇所は以下です。

0:14〜片手取り 受けの内側へ転回足にて呼吸投げ
0:16, 0:52〜半身半立ち正面打ち一教投げ 受けの内側へ転換
1:27, 1:29受けの内側へ転換にて片手取り(又は両手取り)のアカツカ
1:34, 3:54〜横面打ちから受けの内側へ着座しながら転換にて順手天秤投げ
1:48, 2:21〜肩取りで受けの内側へ着座しながら転回足にて呼吸投げ
1:50〜片手取りで受けの内側へ転回足にて呼吸投げ
    (藤田昌武師範の動画の技に近い。但し、受けの掴んで来る方向が異なる)
2:29〜片手取りで転身から一瞬受けの内側へ入り身(側方)して、腰投げ
    ※腰に乗せながら転回足で180度体を変更して投げているところが凄い。
      転回足の腰の回転が投げの原動力になっているのが分かる貴重な場面。
2:37〜正面打ち一教投げ 受けの内側へ着座しながら転回足
2:38〜半身半立ち正面打ち一教投げ 受けの内側へ転回足
3:01〜両手取りアカツカ 受けの内側へ着座しながら転換

※各技の正確な名前は分かりません。

アカツカは俗称です。掴まれた両手のうち、片方を上、もう一方を下に向け、
  四教をかけるような持ち方をして、下側に向けた方へ240度程、転換(受けの
  通る道を空ける)して、上側の掴んだ手を斬り下げて投げる。

※動画の各合気道技で、転換と転回足を間違えているものが
  もしかするとあるかも知れません。一応確認はしましたが、動画の
  切り替わりが早いため、取り違えて記載している可能性はあります。
  大目に見てやってください。


これらの合気道技では、受けの内側へ転換もしくは転回足
体捌きをしています。

これだけありましたが、動画全体では、受けの外側(裏側)へ
位置して捌く技の方が圧倒的に多いです。外側の方が安全
だからです。

下のイラストは、横面打ちから受けの内側へ着座しながら捌く、
順手の天秤投げです。上記動画では、内転換(内側へ外転換)で
捌いています。

※内入り身する通常の天秤投げは逆手(受けの背後側から腕を入れる)です。

横面打ち順手天秤投げ
二通りの捌き方がある。
(1)転換での捌き :  @で受けの内側へ入り身、Aで転換
(2)転回足での捌き: @で受けの内側へ入り身、Aで転回足


もうひとつの動画です。
故 藤本洋二 師範(八段)のブルガリアのブルガスという都市での
2006年の演武です。主にイタリアで、ご活躍されていた師範です。

Yoji Fujimoto sensei Embukai in Burgas 2006


1:56の箇所で、横面打ちからの見事な順手の天秤投げが
見れます。拍手が沸き起こります。これも内転換(内側に
通常の転換=外転換)で捌いています。
※直前の1:47と1:52では、各々左右に、横面打ちからの逆手の天秤投げ

受けに自身の裏(外)を向ける技は、他に、以下があります。

三教投げ : 三教で極めながら受けを自分の背後へ通過させ、
 反対側の横へ来た時に投げる。※極めているので背後に移動
 させても攻撃できない。

転身しながら当身を入れて繰り出す呼吸投げ : 転身しながら
 引いた側とは反対側の手で当身を入れ、受けを崩した後、内側
 へ転換して投げに到る。※当身を入れて崩し、投げに入る時は
 既に、受けは自身の側方へ(見える位置)へ投げ出されている。
------------------------------------------------------------------------


結論:本件は、本来静止した状態で行う体捌きではない。
動きの中で、両手を持ったり、崩しを入れてから、内側へ入って
おり、内転換(内側へ外転換)して、「背中を向けたときには
既に攻撃不可能な状態に成っている
」ので技として成立する。

本件体捌きは、内側へ捌くこういった応用技を、初心者が覚え
易くするための稽古法として、考案されたのかも知れません。

本件体捌きを稽古している諸合気道会・諸団体は
そのように認識しているのかも知れませんね。


読んでいただき、ありがとうございます。

合気道ブログで日々の稽古を考える。

札幌合気道会サイトの英語版ができました。→sapporo aikido association

紹介:札幌で合気道するときは・・・札幌合気道会について
合気道ブログ|稽古日記 posted by Aiki_Master at 22:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
トップページはこちら : 合気道ブログ|稽古日記